「いらっしゃいませー。」


棒読みでお客さんをお迎えする私。


開店した途端に押し寄せてきたお客さん達に最初は驚いたけど、直ぐに慣れた。


「ご注文決まりましたらお呼びください。」


そう声を掛け、またお客さんを席に通す。


これの繰り返し。


「すみませーん!」


「はーい。」


呼ばれた席に行くと、なにやらチャラそうな男が2人ニヤニヤと私を見ている。


「ご注文は。」


淡々とそう聞く私に対して、彼らは気持ち悪い笑みで


「キミかわいー!」
「ねぇ、後で俺らと遊ぼうよ!」


と腕を掴んできた。


いやいや、注文を聞いてんだよこっちは。


「離してください。」


振り払おうとしても、男の力には敵わない。


どうしようか………そう思ってた時


「うちの生徒に触らないでください。」


先生が助けに来てくれた。