ヒュー………………ドンッ!!!


暫く抱き締められていると、花火が上がる音がした。


空を見上げると、大きな花火が上がっていた。


「綺麗………。」


「そうだねぇ………。」


花火がこんなに綺麗なものだったなんて、知らなかった。


「ねぇ、優愛ちゃん。」


不意に先生に名前を呼ばれ、顔を向ける。


「キス、してもいい………?」


キ、キス………!?


途端にカァーっと顔が熱くなるのが分かる。


絶対、今顔赤い………。


「可愛い。」


先生は私から離れて、チュッと私の頬にキスをした。


「………っ!」


益々熱くなる顔。


「世界中の誰よりも、優愛ちゃんが好き。優愛ちゃんが高校卒業したら、結婚して?」