「お久しぶりです。」


「久しぶり~!翔琉から、今日花火大会行くって聞いて飛んできちゃった!」


「は、はぁ………。」


「あ、翔琉!寝室借りるね~!」


香苗さんが私の腕を引いて、寝室に入った。


「はいこれ!」


渡されたのは大きな紙袋。


中を覗くと、浴衣が入っていた。


「折角だし、浴衣着て行ってきなよ!翔琉喜ぶよ~!」


サッサと服を脱がされ、浴衣を着せられる。


黒をベースに、花や蝶がピンクの糸で刺繍されている、割とシンプルなデザイン。


「さ、次はヘアメイクねっ!」


ベッドに座らされ、髪を巻かれメイクをされ………。


「出来たっ!」