嬉しすぎて、優愛ちゃんを抱き締めようと腕を伸ばした時………


「失礼します。」


料理を持った店員が入ってきた。


………タイミング悪すぎだろこの店員。


「ふっ。」


店員が出ていってすぐ、優愛ちゃんの笑い声が聞こえて、優愛ちゃんの方を見る。


「おあずけ、くらっちゃいましたね。」


抱き締めようとした事、分かっていたらしい。


「んー!あの店員タイミング悪すぎ!」


「まぁ、まさかこんな話してるなんて思ってもみないでしょうしね。」


「た、確かに………。」


「というか、どんだけ頼んだんですか。」


目の前にはテーブルいっぱいの料理達。


テーブルの隙間が無いくらい、並んでいる。


「良いじゃん!いっぱい食べてね!」


「………はい。」