席につき、メニューを開く。


「な、なんか、分からない料理ばかり………。」


メニューを見てそう呟く優愛ちゃんがまた可愛くて、ニヤけてしまう。


緩んだ顔が見られない様に、


「じゃあ、何個か頼んで色々食べてみたら良いよ。」


と、俺は店員さんを呼んで注文した。


しばしの沈黙………、破ったのは、俺だった。


「今日は楽しかった?」


「はい、凄く。ありがとうございます。」


そう言って微笑んでくれた優愛ちゃんを見て、行って良かったなって思った。


「どういたしまして。優愛ちゃんが楽しんでくれて良かったよ。………ねぇ、優愛ちゃん。」


「はい?」


「俺さ、やっぱり優愛ちゃんの事が好きなんだ。」


「………はい。」


「だからさ、俺と、結婚を前提に付き合ってくれないかな?」


「………え?」