「先生、あそこ行っても良いですか?」
優愛ちゃんはさっきから見ていた水槽に近付きたいらしく、俺を見上げてそう聞いてきた。
ズッキューン!
か、可愛すぎる!
何、優愛ちゃん俺を殺す気!?
平常心、平常心………。
「うん、行こっか。」
俺達は手を繋いだまま、水槽へ行く。
「うわぁ、凄い。可愛いですね。」
ニコッとまたしても俺を見上げる優愛ちゃんに、マジでキュン死しそう………。
「そうだね。」
そう返してあげると、微笑みながらまた水槽に目線を向ける優愛ちゃん。
今思えば、俺の家に来てから笑う事が増えた様な気がする。
特に、優愛ちゃんの母親が捕まってから。
きっと、不安だったんだろうな。
優愛ちゃんが安心出来る環境が出来て、良かった。
