「あ、ごめんね!痛くなかった!?」


我に返ったのか、香苗さんは私から離れて心配そうに私を見る。


「あ、大丈夫です。」


「優愛ちゃん、遠慮しなくて良いんだよ?」


「ちょ、あんたは黙ってて!………ってか、優愛ちゃんに手出してないでしょうね!?」


「出さないよ。傷付けたくないから。」


「優愛ちゃん、こいつに何かされたら、遠慮なく私に言ってね。」


「は、はぁ………。」


「何もしないって!」


「どーだか。こーんなに可愛いんだから、寝込み襲っちゃったりするんじゃなーい?翔琉、優愛ちゃんLOVEだし~!」


「優愛ちゃんが大好きなのは認めるけど、襲わないし!」


あのー、こんな会話、高校生の前で交わすのはどうかと思うんだけど………。