「俺も帰れる事になったから、一緒に帰ろ?」


え、先生担任だよね?


そんな簡単に早退出来るの?


職務放棄じゃん。


「いや、私一人で大丈夫なんですけど。」


「優愛ちゃんの事が心配なのー!」


過保護過ぎる………。


「分かりました。」


結局私が折れました。


こういう時の先生って絶対引き下がらないから、私が何か言った所でどうにもならない。


この一週間で、それが良く分かった。


「よし、じゃー俺職員室に荷物取りに行ってくるから、優愛ちゃん職員駐車場行ってて!」


「分かりました。」


数学準備室を出て教室に戻り、カバンを持って職員駐車場に行く。


私が駐車場に着いたのと同時に、先生も校舎から出てきた。