旦那様に引き取られたとしても、俺の名前は篠宮のままで、正確には養子として引き取られた訳ではなかった それにも分かっていたし・・・ そんなある日 「篠宮さん、薔薇園にいるお嬢様にお茶をお出しして」 と、その時のトップ執事に言われ、ティーポットとカップを片手に、薔薇園へ訪れた その時、俺はまだ恋様を見たことがなくて 初めて恋様を目にしたとき 今までにないほど胸が高鳴った