ウィーン・・・ 自動ドアが開く音と共に、教室に入ると あたしの机の近くに立っている篠宮の姿が見えた 「恋様」 あたしに気付いた篠宮は笑顔を浮かべて、いつの間にかまとめられたあたしのスクールバッグを持って近付いてくる 「待たせたわね」 「いえ」 篠宮と共に教室を後にし、 いつも通りリムジンに乗って家に帰る 家に着き、自分の部屋に入ったとき 「今日、充から気持ちを伝えられたわ」