愛してるよ












夢を見た。




10年も前の夢



私が母を殺した日のこと




私の母は私と同じで喘息を持っていた。




その日は気圧の変化が激しくて私もお母さんも寝込んでいた。



私もしんどかったけど、



お父さんはどうしても外せない仕事が入っていて



凄く心配しながら出勤して行った。



昼過ぎの事だった。



お母さんが大きな発作を起こした。



見ているだけでも苦しくて、吸入を直ぐにわたした



吸入でも発作が止まらなくてお母さんのてはどんどん冷たくなっていった。


今ならわかる、呼吸困難が起きていたのだ。



当時の私にはわかる訳もなく、電話の仕方も知らなかったためお父さんの帰りを待つしかなかった。








夜になって



ガチャバタン



父「母さん、彩今帰ったよ〜!」





『お、とうさん!お母さんがコンコン出てから起きないの!

どうしたらいいの?』





父「ッ!母さん!!母さん!!起きろ!!」




この時お母さんはもう亡くなっていたんだって。




それからが地獄だった。





父は酒に溺れていて


父「お前が母さんを殺したんだ!!!

お前が死ねばよかったんだ!!!」

と言いながら暴力を振るってきた。



私は必死に逃げた。


玲央の家に行った。


玲央のお父さんは直ぐに匿ってくれた。


玲央のお父さんは

父は酒に溺れていて手が付けられない状態になってしまったから、当分うちにいなさいと言ってくれた。



数ヶ月後、父はいなくなってしまった。


どこかに行ったのか、亡くなったのか


私には分からない。


ハッキングしようと思えばできるけど



怖くて出来ない



もしも死んでいたとしたら?



私は両親殺し?




そんな私は玲央の隣にいてもいいの?



こんな私の必要意義は?


玲央は私が必要?


いらない?


ワタシハイラナイコ?























ッ!ハァハァハァハァハァハァハァハァ












玲「大丈夫か?魘されてたけど、」







『ねぇ、玲央?

私っているのかな?必要意義は?

私はいらない子?』











玲「バカっ!そんなこと言うな!

俺にとって彩がどれだけ必要かわかるか!?

俺は今まで彩にたくさんの愛を感じてたけど、あれは嘘?

違うだろ!

間違ってもそんなこと言うな!

二度と言うな!」




『ごめん、グスッ』






玲「彩はもう俺がいらない?

必要ない?」



『そんなことない!大切!』





玲「俺は今その気持ちだから、覚えといて



ほんと、二度と言うなよ!」




『ん、ごめんね?夢を見て迷っちゃった』




玲「そうか、おいで?彩」




『ん』