一生のお願い

今までだって告白されたことは何度かあったが、実の妹に告白されたなんて初めてだから、どう切り出していいものか……。


「なによ、何も無いなら私もどるから」

「ちょ、待ってくれ」

「……」

「さっきの、勝手に読んですまなかった」

「……別にいいわよ」

「なああれって」

「もう戻るわよ」

「……ちょ!」


ガシッと、つい楓の腕を掴んでしまった。

でも、すぐに振り払われた。


「なんなのよ!」

「すまなかった!!」

「え……」

「すまなかった。楓の気持ちに気づけなくて。ずっと辛い想いさせてたんだな」

「……」

「あの小説読んで、まずそう思ったんだ。許してくれなんて言える立場じゃないが」

「ねえ……気持ち悪いとか、思わなかったわけ?」

「それは小説にも書いてあったな。思わなかったぞ」

「……!」


さっきまで、不貞腐れたような表情を浮かべていた楓の顔には一筋の涙が流れた。


「え、ちょ、俺何かまずいこと言ったか?!」

「う、うぅ、ぅうぅ……言ってないわよバカ、バカ、バカ兄貴のくせに!!!」


突然のことでわけがわからなくなっていたが。