「今日は数学が…」 担任の話を聞かずに、窓の外を見つめる。 そしてまた、あの炎を思い出す。 大きくて、赤くて。 あの中に、私の知り合いがいたと知らずによく私はこれまで過ごせたものだ。 いいや、知ることができるわけなかったんだ。 もっと前から君と出会っていれば、少し変われたのかもね。