「真夏!起きて!」 さおりの声が聞こえた気がして、体を起こした。 私の目の前には、さおりが困った顔で立っている。 「もう昼休み終わってるよ。あーあ、またサボりかあ」 「怒ってるの?」 「別に。なんか、真夏うなされてたから」 さおりは優しい。 すごく温かい人だ。