俺様社長の強引愛はただの純粋な愛でした◆おまけのお話を追加しました◆

さほど段数はないように思うが、落ちた一花はピクリとも動かない。

「なっ、わ、私は何もしてません!この方が勝手に落ちて……」

穂香は回りに言い訳をするように叫ぶが、柳田に睨まれると言葉がどもった。

柳田はすぐに階段を駆け下り一花のもとへ行く。

「一花っ!一花っ!」

柳田の呼び掛けに、騒ぎに気づいた招待客がわらわらと近寄ってくる。懇親会に出席予定の医師が駆けつけて、声をかけた。

「大丈夫ですか?」

「……うっ」

「一花、わかるか?」

「……社長」

一花はうっすらと目を開けて柳田に反応する。次第に意識もはっきりしてきたのか、起き上がろうとする素振りを見せた。

「まだ起き上がらないでください。もしかしたら脳震盪を起こしたかもしれません。吐き気はありませんか?」

「……ないです」

「手足は動かせますか?」

医師は一花の脈拍を計りながら淡々と処置をして行く。柳田はそれを見守るだけだ。