さほど段数はないように思うが、落ちた一花はピクリとも動かない。
「なっ、わ、私は何もしてません!この方が勝手に落ちて……」
穂香は回りに言い訳をするように叫ぶが、柳田に睨まれると言葉がどもった。
柳田はすぐに階段を駆け下り一花のもとへ行く。
「一花っ!一花っ!」
柳田の呼び掛けに、騒ぎに気づいた招待客がわらわらと近寄ってくる。懇親会に出席予定の医師が駆けつけて、声をかけた。
「大丈夫ですか?」
「……うっ」
「一花、わかるか?」
「……社長」
一花はうっすらと目を開けて柳田に反応する。次第に意識もはっきりしてきたのか、起き上がろうとする素振りを見せた。
「まだ起き上がらないでください。もしかしたら脳震盪を起こしたかもしれません。吐き気はありませんか?」
「……ないです」
「手足は動かせますか?」
医師は一花の脈拍を計りながら淡々と処置をして行く。柳田はそれを見守るだけだ。
「なっ、わ、私は何もしてません!この方が勝手に落ちて……」
穂香は回りに言い訳をするように叫ぶが、柳田に睨まれると言葉がどもった。
柳田はすぐに階段を駆け下り一花のもとへ行く。
「一花っ!一花っ!」
柳田の呼び掛けに、騒ぎに気づいた招待客がわらわらと近寄ってくる。懇親会に出席予定の医師が駆けつけて、声をかけた。
「大丈夫ですか?」
「……うっ」
「一花、わかるか?」
「……社長」
一花はうっすらと目を開けて柳田に反応する。次第に意識もはっきりしてきたのか、起き上がろうとする素振りを見せた。
「まだ起き上がらないでください。もしかしたら脳震盪を起こしたかもしれません。吐き気はありませんか?」
「……ないです」
「手足は動かせますか?」
医師は一花の脈拍を計りながら淡々と処置をして行く。柳田はそれを見守るだけだ。



