俺様社長の強引愛はただの純粋な愛でした◆おまけのお話を追加しました◆

一花がアパートへ入って行ったのを見届けてから柳田は会社に戻った。

「社長お疲れ様です、野原さんを送ってきたんですか?」

「あ?……ああ」

向井の出迎えにも上の空の柳田に、向井は仕事モードをやめる。

「何か元気ないな」

「……別に」

「大方、野原さんに強引に迫って断られたとかそんな感じだろ?」

「うるっせーな」

図星過ぎて柳田はムッとしつつ言い訳をする。

「あいつの住んでるアパートが暗くて不用心だから、引っ越せって言っただけだよ」

「相変わらずずれてるな、お前」

「お前までそう言う……」

仏頂面の柳田に、向井は面白そうに笑った。
そして煽るように言う。

「一花ちゃん良い子だもんなぁ」

「名前で呼ぶな」

「おお、怖い。まだ自分のものでもないくせに」

「向井、まさかお前も一花のことを好きだとか言わないだろうな?」

「さあ、どうかな?」

なおも煽ってくる向井に、柳田は心底嫌そうな顔をした。冗談だとわかっているのに何故か腹立たしい。

「まあでも今のところ、直己が初めて女に相手にされていないところを見ているのが楽しいかな」

「……嫌みなやつ」

向井はクスクスと笑い、柳田はふんと鼻をならした。