俺様社長の強引愛はただの純粋な愛でした◆おまけのお話を追加しました◆

「え、なにこれ?」

本日二度目の言葉に、一花はデジャブを覚えた。

「どうかしましたか?」

一花の険しい顔に気付き、向井がパソコンを覗き込む。一花のモニターには一通のメールが開かれていた。

【仕事ができないやつは今すぐ会社をやめるべき。あなたは会社にとって損失でしかない】

向井はざっと流し読みすると、その宛先を確認する。フリーメールで誰だかわからないが、添付ファイルもないし別サイトへ誘導するURLも付いていない。ただ、パワハラまがいの言葉が並んでいる。

「私、何かしました?」

「大丈夫ですよ。きっと不特定多数に送っている嫌がらせメールでしょうね。ざくっと削除してください。身に覚えのないメールは標的型ウイルスかもしれないので注意してください」

言われた通り、一花はそのメールをすぐさま削除した。いくら不特定多数に送る嫌がらせメールだとしても、いざ自分のもとに来るととても気分が悪い。そんなことをして何になるというのだろう。

そのもやっとした気持ちは翌日も続いた。
またメールが届いていたのだ。
一花はむっとしながらもすぐに削除する。

そんな日々が数日続いたある日。