俺様社長の強引愛はただの純粋な愛でした◆おまけのお話を追加しました◆

「なんで……?」

一花は目を丸くする。
自分はただ柳田に着いて出張しただけだし、明石焼きを食べたくらいでは豪遊とは言えないだろう。

告白されるという若干ハプニングはあったものの、そんなことで週刊誌の記事になるとは到底思えないしあり得ない。ましてや芸能人でもあるまいし。

(あ、社長は一応有名人の部類に入るのかな?)

だとしても、だ。

柳田はわかっているかのように言う。

「まあ、あの女の誘いを断ったからだろうな?」

「あの女……?じゃあこれ、まさか穂香さんが?」

「わからないけど可能性はあるな」

柳田はバカバカしいとばかりに、ふんと鼻をならした。