俺様社長の強引愛はただの純粋な愛でした◆おまけのお話を追加しました◆

「せっかくお会いできたので、お食事でもいかがですか?おすすめの神戸牛のお店を予約してあります」

自然に柳田の袖をつかむ穂香はとても女性らしく綺麗で、柳田と並ぶと美男美女でとてもお似合いに見える。

「いえ結構です」

だが柳田はきっぱりと断った。

「そんなことおっしゃらずに。ビジネスパートナーをご紹介いたしますわ」

「残念ですが次の仕事がありますので、失礼します」

「ビジネスの話ならお付き合いしてくれるんじゃありませんでした?前にお約束しましたわよね?」

「メリットのない話には乗らない主義なので。いくぞ、野原」

柳田は冷たく言い放つと一花の腕を強引に引っ張り穂香に背を向ける。

「は、はいっ」

急に呼ばれた一花は柳田に引きずられながらも穂香に一礼して、若干申し訳ない気持ちになりながらもその場を去った。

柳田にあっさりと拒否され、後に残された穂香は、悔しさに唇を噛み締めていた。