優しい君、不器用なあなた

「父上、あなたに会いたいという方がいます。どうか、扉をお開けください。」

そう言ったレイにキリスは扉を開けるように言った。


「あの、私、スミ・キューリスといいます。あなたのことはレイさんから聞きました。」

キリスの目をみながらそう言ったスミに、キリスは昔を懐かしむように見つめた。

「あいつにそっくりだな、」

そういったキリスにスミはこういった。

「あなたのやったことは許されることではありません。けど、あなたはこの国を守ってくださいました。父も母もきっと誇りに思っているとおもいます。」

涙をこらえながらそう言ったスミ、