先生がいてくれるなら②【完】


私が意を決して告白した瞬間、先生の瞳が揺れるのが分かった。


きっと困らせてしまったんだろう。


先生がどんな言葉を私に告げるのか……怖くて耳を塞ぎたい気持ちがこみ上げてくる。



「立花……」



先生の瞳がまた、困ったようにゆらゆらと揺れた。



「ごめんなさい、困らせちゃいましたよね。でも、私の気持ちはどうしても伝えておきたかったんです」


先生の顔を見ているのが辛くなって、私は思わず視線を逸らして自分の足下を見つめた。


目を閉じて、小さく深呼吸をして呼吸を整える。