先生がいてくれるなら②【完】



私は、意を決して口を開く。





「先生、あのね……


私、先生のことが、好きです」





自分の膝の上に置いた手が、震える。


手だけじゃない、きっと、全身が──。


ドクンドクンと心臓が強く脈打ち、どうにかなってしまいそうだ。