私は、意を決して口を開く。 「先生、あのね…… 私、先生のことが、好きです」 自分の膝の上に置いた手が、震える。 手だけじゃない、きっと、全身が──。 ドクンドクンと心臓が強く脈打ち、どうにかなってしまいそうだ。