先生がいてくれるなら②【完】



先生の綺麗な瞳を真っ直ぐ見つめて私がそう言うと、そのブルーグレーの瞳は、少し潤んでいるように見えた。



「でも、本当はお礼よりもっとずっと伝えたい事があって……」



心臓が飛び出しそうなほどドキドキして緊張しているけど、私はコレを伝えるために、あの真っ暗闇の中で頑張ったんだ。


言葉にしなくては、相手には伝わらない。