「うわぁ……すごい………」 写真でもこれだけ美しいのだから、実際はもっと息をのむほどの美しさだっただろう。 「ね、先生、これ私の携帯に送って貰っても良いですか?」 「ん、いいよ」 先生の撮った夕日が私の携帯にも共有される。 そんな些細な事さえ嬉しい。 「ありがとうございます。絶対消さないようにロック掛けちゃお」 そんな私を、いつもよりもずっと優しく微笑んで見つめている。