先生がいてくれるなら②【完】


「うわぁ……すごい………」


写真でもこれだけ美しいのだから、実際はもっと息をのむほどの美しさだっただろう。


「ね、先生、これ私の携帯に送って貰っても良いですか?」

「ん、いいよ」



先生の撮った夕日が私の携帯にも共有される。


そんな些細な事さえ嬉しい。


「ありがとうございます。絶対消さないようにロック掛けちゃお」



そんな私を、いつもよりもずっと優しく微笑んで見つめている。