「あぁ、退屈~」 夕食後は病棟内をウロウロするのも躊躇われるので、病室で本を読むかテレビを見るかスマホでネットに繋ぐか、ぐらいしかする事が無くて。 しかも、既にどれも飽きてしまった。 「うーっ、やっぱり退屈っ……!」 ベッドにうつぶせに倒れ込んでもう一度呟くと、クスクスと笑い声が聞こえて来て。 私は慌てて飛び起きた。 「先生っ!?」