先生が私と光貴先生の説得で学校に戻ることを決めたとき、病室にお母さんが駆け込んできた。 「明莉っ……!」 小児科病棟はいま人手が足りないらしく、なかなか抜けられなかったらしい。 看護師の制服のまま、私に駆け寄ってきた。 「お母さん……ごめんなさい、心配かけて」 「大丈夫? 痛いよね……」 「ううん、大丈夫だよ、そんなに痛くないから」 「でも、こんなに……」 お母さんは私の腕に出来た赤紫の痣に触れないように、そっと腕に手をかざした。 お母さんだけでなく、孝哉先生の顔も悲しそうに歪む。