修学旅行の引率ほど面倒な物は無い。 あいつらは楽しい旅行かも知れないが、引率する教師は重労働だ。 夜の見回りで睡眠時間もほとんど無いだろうし。 ああ、思い出しただけでブルーな気分だ。 そんな事を考えながら、明日のスケジュールの確認をしていた。 ふと時計を見ると、もう12時だった。 「おかしいな……」 立花が来ない。 準備室を出て、教室棟の廊下を見上げる。 全てのクラスがホームルームを終えたようで、既に下校しているようだった。 準備室の鍵をかけ、2年5組の教室の前まで行くことにした。