先生がいてくれるなら②【完】



再び目が覚めたのは、もう随分外が明るくなってからだった。


腕の中の立花は、まだスースーと規則正しい寝息をたてて、よく眠っている。


ちょっとだけギュッと抱き締めて立花の頭に頬ずりをすると、立花がうーん、と可愛い声を出した。



うっかり理性を吹き飛ばさないように気を付けて、腕の中の立花を観察する。


伏せられた長い睫毛、白く柔らかい頬、ふっくらとした唇、サラサラの髪……。


はぁ、どれもこれも愛おしすぎて、思わず笑みがこぼれる。



しばらく寝顔を観察していると、「……ん………」と言う声と共に、もそりと立花が動く。


閉じていた目が、うっすらと開いて。


でもまだ半分夢うつつの状態……。


うーん、可愛い。



しばらくしてようやく目が覚めたのか、急にパチリ、と目を開けた。


俺が「おはよう」と声をかけるとびっくりしたように慌てて「お、おお、おはようございますっ……」と返ってくる。


あはは、どもっちゃって、おもしろー。


そんで、顔、真っ赤。



俺に寝顔と起き抜けの顔を見られたのが恥ずかしいのか、立花は掛けていた布団を頭まで引き上げて隠れてしまった。