──あぁ、そうだ、思い出した……。
俺はチェストの引き出しから小さな箱を取り出した。
立花に渡そうと思っていたプレゼント。
まさか昨晩、お互いの寝場所を争うことになるとは思っても無くて、すっかり渡しそびれていた。
俺は包みを解いて箱を開け、繊細なそれを壊さないように手に取る。
そしてベッドで眠る立花の左腕をそっと持ち上げ、小さな留め具と格闘しながらそれを付け終えた。
立花の細く白い腕に、繊細で華奢な鎖がシャラリと揺れて、キラキラと光っている。
自分で選んでおいてなんだけど、すごく似合ってる、と思う。
立花はこう言う繊細なデザイン、似合うよなぁ。
まだ起きるには早い時間だ、もう少し……立花が目覚めるまで、もう少し抱き締めて眠ろう。
忍耐力は必要だけど、抱き締めて眠れるのは本当に幸せだ。
俺は再びベッドに滑り込み、立花を起こさないようにしながら今度は俺が立花にすり寄る。
すると、立花が俺の胸に頭を乗せて、スリスリと頬ずりをする。
ははっ、可愛くて凶暴。
仕草は可愛いのに、俺を攻撃する手は緩めてくれないなんて、ほんとコワイ奴。
腕の中の立花に俺も頬ずりをして、俺は再びまどろみの中へと、ゆっくりと落ちた──。



