先生がいてくれるなら②【完】



────あったかい……。


冬って、こんなに暖かかったっけ……?


そう思いながらまどろみから目覚めると、腕の中にスースーと寝息を立てる立花がいて、俺は一気に覚醒した。



そうだ、……抱き締めたまま眠ったんだった。


……相変わらず良い香りがする腕の中の立花を、俺はまじまじと見つめる。


寝顔をこんなに間近で見られるのは貴重だから。


ふふっ、可愛いな。


どんな夢みてるんだろう?



俺の思いに呼応するように、立花が俺の胸にすり寄る。



うわぁ……、ちょ、待って……、だめだめ、ちょっといまだけ離れて欲しい……。


俺は思わず、すり寄ってきた立花の下からスルリと抜け出し、ひとりベッドの外へと降りた。



あぶねぇ。


眺めてるだけでも十分襲いそうで危ないのに、寝起きですり寄られたりなんかしたら、危険危険。



……えーと、いま何時だ?


時計を確認すると、朝の5時過ぎ。


まだ起きるには早すぎる。


もちろん持ち帰った仕事がたっぷりあるけど、こんな早朝から、しかも立花が来てる時にやるべき事じゃない。