立花が覚束ない足取りでベッドに近づき、その端に腰を下ろす。
「立花……」
泣きそうな顔をしている立花の名前を呼ぶが、立花の表情はそれ以上崩れることは無かった。
一度息を整えて、俺の方を見上げる。
我慢してくれた立花が愛おしすぎて、こっちの方が泣きそうだよ。
ホントにごめん。
だけど、この先もきっとずっと一緒にいるから、そうしたらいつかは一緒に眠れる日が来る。
その時は絶対、ずっと抱き締めて眠るから……。
「先生、……おやすみなさい」
そう言って俺を見上げた立花の表情は笑顔だったけど、きっと無理して作った表情に違いなくて、俺は心が痛んだ。
思わず反射的に立花に触れそうになって……だけどすぐに思い直し、グッと強く拳を握った。



