先生がいてくれるなら②【完】


そんな顔、しないで、立花……。


俺だって本当は今すぐにでもお前が欲しいよ。


だけど……それはダメだから。


そんな風に感情的にお前を抱いたら、きっと後で後悔する、俺も、お前も。


俺はまだ男だからいいけど、お前はそれだけじゃ済まないだろ?


ましてや、お前は恐らく初めてだろうし……



「だから、一緒には寝ない。……分かった?」



一緒に寝たら、俺は自分を抑えていられる自信が無いから。


お前を傷つけたくないんだ、分かって欲しい。



俺の気持ちが通じたのか、立花はギュッと握っていた俺の服を、ゆっくりと離した。



パタリ、と彼女の手が落ちる。



──あぁ。


きっとお前を傷つけただろうけど……それでも、このままだともっとお前を傷つけかねないから。


ごめん。