「──えっと、なんで先生が床なんですか?」
「は? なんでって、当たり前だろ?」
こいつ、分かってんのか?
一緒になんか寝たら、間違いなく俺、お前を襲うから。
さっきの脱衣所でのキスだって、途中で我慢して頑張ってやめたんだからな?
ぜんっぜん分かってない、男ってもんを。
それなのに──「百歩譲って別々の布団だとしても、普通は私がこっちですよね?」なんて床に敷かれた布団を指さしていて。
いや、「……百歩譲って、別々……」って……、おいおい……。
「……」
「……」
やっと俺が言いたいことに気付いたらしく、今更焦っているけど、遅いから。
はぁ、どうしてお前はそんなに爆弾魔なんだ?
今まで何事も無く生きて来られたのが不思議だよ。
俺は立花の頭に手を乗せて「立花はベッド。俺は布団」と言って頭をポンポンと軽く叩いた。
それで平和的に解決するんだよ。分かれ。



