立花に先に風呂に入るように言って、俺は寝室へ向かう。
ゲストルームもあるけど、きっとそれは立花も納得しないし俺も……さすがにちょっと寂しい。
でも一緒のベッドで寝るわけにはいかないから、ベッドの脇に布団を敷くことにした。
立花にベッドで寝て貰い、俺が床に敷いた布団で寝れば良い。
うん、これなら問題ないだろう。
……夜中にトイレに行ったりしたあと寝ぼけてベッドに入り込んでしまったり、朝起きた時に欲望のままに寝起きの立花を襲ったりしなければ、の話だけど……。
「……」
いや、あの……。
うん……、気を付ける……。
外泊を快く許してくれた彼女の母親の信頼を裏切らないためにも──。
立花と入れ替わるように風呂に入り上がって来ると、立花がリビングでひとり百面相をしていた。
めちゃくちゃ面白いんだけど。
最終的には何を思ったのか真っ赤になる立花が可愛くて。
そして……普段とは違う香りがする……俺と同じシャンプーとボディーソープの香り……。
やばい……、そそる……。
まるで全部が俺のものになったような……。
俺は思わず立花を後ろからギュッと抱き締め、「なに考えてた?」と尋ねた。
あたふたと慌てふためく立花の耳元で、名前を呼んで……。



