先生がいてくれるなら②【完】



──イルミネーションを見て、ドライブをしながら俺のマンションまで帰って来た。


駐車場ゲートを開ける前に、念のため「なぁ……ほんとに泊まって大丈夫なのか?」と立花に確認をする。


まだ高校生だ、いくらクリスマスイブとは言え、男の家に外泊とか……本当に大丈夫なんだろうかと思わず心配になる。



俺の質問に真っ赤になって焦っているのが薄暗闇の中でもよく分かる。


ダメだ、可愛い……


「だ、大丈夫です、ちゃんと……」


そうか、大丈夫か。


そう思った瞬間、俺は自身のシートベルトをグイと引っ張って緩めて立花の方に身体を傾け、覆い被さるように彼女の唇に口づけていた。


立花の反応を確かめるために一度離れ……驚きながらも恥ずかしそうな表情を確認し、再び唇を重ねる。



怖がらせないように、優しく立花の唇を啄む。


すると、まだキスに慣れていない立花は呼吸を完全に止めていたらしく……少し苦しそうな声を出して俺の服を掴んだ。



もうちょっと唇を味わっていたかったけど、そもそもここは車の中、しかもマンションの敷地外。


俺のほとんど吹き飛びかけていた理性を、やっとの思いで引き戻す。


俺も相当余裕無いな……。


そんな自分自身に思わず苦笑して、「……ごめん、中入ろっか」と言って駐車場のゲートを開けて車を中へと進めた。