先生の体温が伝わってきて、暖かい。
「……お前、あったかいな、湯たんぽみたい……」
「先生もあったかいですよ……あ、でも足は冷たいですね。ほら、さっき長く布団の外にいたから冷えちゃったんですよ」
私がそう言って先生の足に私の足をピタリと付けると、先生はパッと足を遠ざけた。
「お……おま、え……」
なぜか慌てる先生。
「せっかく温めてあげようと思ったのに、なんで逃げちゃうんですか?」
見上げると、先生が珍しく焦った表情をしている。そして心なしか顔が赤い。
先生は「い、いいから、もう寝るぞっ」と言って、リモコンで部屋の電気を消してしまった。
私をギュッと抱き締め、「おやすみ」と言って私の額にキスをする。
せっかく一緒に眠るのにすぐ眠っちゃうのは勿体なくてもうちょっと起きていようと思うけれど、今日一日久しぶりにお外デートしたせいか、瞼がすぐに重くなって来て……
私はいつの間にか、先生の腕の中で眠りに落ちた────。



