着衣に乱れは無いので、恐らく殴られるか蹴られるかしたのだろう。 「なんで、こんな事に……」 鼻の奥がツンと痛むのを感じた。 いや、泣きたいのは、俺じゃ無いだろう!? きっと、立花はもっと怖い思いをしたに違いない。 俺が泣いてる場合じゃ無い──。 救急車が到着するまでの数分間が、何時間ものように感じられた──。