俺が引っ張っていた頬が、少し赤くなっている。
ごめん。
お詫びも兼ねて、立花の頬を優しく撫でた。
滑らかな手触り。
すべすべほっぺだな、お前。
頬を撫でられたぐらいで赤くなるとか、可愛すぎてとんでもない。
よく爆弾発言をしてくれるけど、最早お前自体が爆弾なんじゃないかと最近思う……。
俺が顔を近づけると、立花がちょっと身構えたのが分かって、思わず笑みがこぼれた。
今日は何もしないよ、忘れてるかも知れないけど、ここ病室だから。
でも、もうちょっとだけ近づかせて。
額と額をコツリとっくっつけて。
立花が焦ってるのが分かる。
いつも爆弾発言して俺を困らせてるだろ、これはそれのお返しだから。
もっと焦って、もっとドキドキすればいい──。



