「今の反応……なに?」
俺の問いに、明らかに慌てふためいた様子。
立花は「なんでもない」と言うが……そんなわけ無いよなぁ?
俺を誤魔化せるとでも思ってんのか、こら。
どうせ倉林の事に決まってる。
「なに? またあいつに関する事?」
そう問い詰めると、言葉に詰まる立花。
「ふーん……」
許せるわけねーだろ。
全部吐け、さもなくば、お前のほっぺが赤い餅と化すぞ、こら。
俺は立花の柔らかいほっぺをむにゅっと引っ張り、自白を強要した。
そして、衝撃的事実が語られる──。
倉林との会話と、告白……返事の保留──。
……はぁ。
立花が悪いわけでは無いけど。
やっぱり俺はもう一度立花の頬をむにゅっと引っ張った。
「出来るだけ早めに断れ。分かった?」
お前の返答次第ではもう一度引っ張るぞと言わんばかりに、立花の両頬を指先でツンツンとつついてやると、コクコクと頷く。
はぁ、やっぱあの男、俺の前から消えて欲しい──。



