先生がいてくれるなら②【完】


「これからは、呼び出されたら絶対に誰かに相談すること」

「はい……」


「あと……」

「?」


「……お前、すげぇ良い匂いする」

「!!」


な、……っ!


先生の言葉にビックリして、私は先生の腕を振りほどいて、思わず飛び退いた。


「なに逃げてんだよ」

「だ、だだだ、だって……っ!」


きっと私の顔は、かなり分かりやすく真っ赤になっていると思う。


「それ、飲み終わったら教室行けよ」


先生の余裕の笑みが憎たらしい……!


「……先生のばかっ」