「今、最低ーーーーって思った?」

思いますよ…そりゃ。

「だから…それはNo.1の話っ。
俺は、ただの飲食店店員…。この前も言ったけど。(笑)」

ヒカルって……ホントに……。

「煌には、ちゃんと飛行機折るよ。
じゃぁ……俺への愛情は誰が補充してくれんの?」

ヒカルって……ホントに……。

その甘えた顔、鬼ほど可愛い…イケメンすぎて嫉妬しちゃいそう。

分からない…

分からないよ。…私にはお手上げ。

「ヒカル君、お仕事頑張って下さいね。
いってらっしゃい…。(笑)」

悪魔か天使か…分からない。

ヒカルはふっと笑うと、少し照れたように小さく頷いた。

天使か悪魔か分からない人への愛情の補充…

私には分からなすぎる。



夕陽が落ちた…夜が近づく空……。

私は2人の背中が見えなくなるまで見送った。

ていうか…しばらく動けなかった。

衝撃すぎて。

あのヒカル君がパパだったなんて……。