煌君をそう言って撫でるヒカルの姿にホッとする。

あ……今、パパの顔。

優しい…パパの顔。


「俺、昔から…枕はやらないっ。」

「えっ……。」

「No.1は、そんなことしなくても、女ついて来るしっ…(笑)仮にしたとしても一般人とは寝ないな。金になんないし。」

ヒカルは私をグッと見てイジワルそうに笑う。


コイツ………。

ホントに……

悪魔か?天使か?

そして…間違いなく、私は一般人です。


「金持ちのご婦人か。令嬢か。女社長…。
あと、芸能人。」

ヒカルはそう言って、すごーーーく悪魔な顔で笑ってみせる。

やっぱ、悪魔だわ。コイツ………。


「橙子先生、さようならっ。」

煌君が無邪気に私に手を振る。

「あっ…さようなら、煌君。また月曜日ね…。」