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私が光留に出会ったのは、冷夏のはずの夏の夜。

冷夏…なんて誰が言ったの?ってくらいの蒸し暑い熱帯夜。

親友のアコに連れて行かれたボーイズバーだった。




「こんばんは。僕、レイジって言います。アコちゃんの担当の…(笑)」

てか…

待ち合わせたアコと一緒に現れたのは、今日が初対面のアコの彼。

光沢のある黒スーツにハイブランドの派手目なネクタイ。
…見るからにホストな風貌…の彼。


私は少し引き気味で、アコとレイジ君…とやらに付いて行く…

…しかない。


突然の勤務先の異動をアコに愚痴ったら、こんな展開になってしまった。

「パーーーーっと飲みに行こっ!!
橙子はいつもお堅いんだってぇ〜。そんな時ぐらい思いっ切りハメはずそうよぉ〜〜!!ねっ。」

アコの天真爛漫な笑顔は、いつも私に元気をくれる。