子供たちの後を追って、園庭へ出るとなつめ先生が微笑む。

彼女が天使で良かった。

「橙子先生になら、任せられそうっ。
前の担任の先生、少し神経質なところがあったから……。
心を広くこの子たちを見てあげてね。」

「あっ…。は、はいっ…。」

「煌君…少し問題行動はあるけど、可愛い子だから。
去年なんか…ワザとおしっこを漏らしたり、お友達に噛みついたり、手が掛かる子だったけど、可愛い子よ。」

「なつめ先生がいてくれて…心強いです。」

私は軽く会釈した。

「先生ーーーーーっ!橙子先生っ♡」

「(笑)なぁ〜にっ! 」

「鬼ごっこしよぉ。氷鬼っ!」

陽だまりに天使たちが数人…私に駆け寄ってくる。

「うんっ!しようっ(笑)」