保育士として1番大切な仕事。

それなのに…それって、心に余裕が無いと心からの共感やトラブル解決はできない。

今の私に…余裕なんてあるのかな。

けど、プロだから一応…余裕なんて無くても余裕の顔をする。

お仕事だから。

ニッコリ笑って…至急しなければいけない仕事を後回しにして、子供たちと同じ目線にしゃがんだ。

「橙子先生ーーーーーっ。」

「どうしたの?」


ー お仕事でもいいから、抱きしめて欲しいです。ー

ー ホントは皆んな、誰かに優しくする前に優しくされたい。ー


こんな時に…ヒカルの声を思い出す。


優しく……抱きしめて…優しくする。

「先生っ!煌(キラ)君が、またお家から剣を持ってきてるぅ。
ダメなんだよっ!保育園にオモチャなんて持ってきたらっ。お約束なのに…。
煌君、守れないのぉ〜。」