白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜

ヒカルの腕を掴んだまま…。


この手…離すタイミングが分からないなぁ…。

男の子の腕って好き。

筋肉なのか…筋なのか…?肘から下…好きだな。


酔ってるから…いいよね。

どうせ…ヒカルはすごく慣れてるから、こうやって甘えて離すタイミングを逃した手を…たくさん知ってる。

彼の日常にそんな女の子がいっぱいいて、こんな風にあざとい女の子も沢山いる。

私にだって…今日だけ、今夜だけ…

温もりのサービスを許してくれてもいいよね。

私は、だんだん頭までズキズキしてきたことに気づいて、重い頭部を彼の左肩に委ねた。

目を閉じる私に……

ヒカルが視線をよこした様に感じる。



「ねぇ、橙子先生…
さっきの答えを聞いてないよ。」


「ふぇ…………?」

相当…きてる。 …変な返事しかできない。

私は目を閉じたまま、もう少し深くヒカルの肩にうずくまる。