白夜の天使たち 〜ホストでパパで彼氏です!〜

「家、遠いから…ホントに平気です。」

「じゃぁ…尚更、送るよ。」

「あっ…いぇ、近いから大丈夫…。」

「(笑)俺の腕、離せないほどでしょ。
相当…酔ってますよ。」

ハッとする。

私、まだヒカルの腕を握ってた。

しかも足に力が入らなくて…すんごい力で握ってる。

「送って………。」

「おっ。急に素直っ。(笑)大丈夫じゃない時は甘えろよっ。」

年下のくせに…ヒカルは少し意地悪そうに笑って、勝ち誇ったような上目遣いをよこした。

何で…そんなにNOダメージなの…?

ヒカルだって…テキーラかなり飲んでたはずじゃん。

悔しいっ……。(T ^ T)


巻き髪ちゃんがカラオケで盛り上がってる隙に…他のお客さんが…タツヤさんのカクテルに目を奪われている隙に…

私とヒカルはタクシーに乗り込んだ。