光留の肩によじ登るようにして、煌君はじっとキラキラの灯りを見つめる。

まるで灯りを一つ一つ数えているのではないかと思うほど…キラキラを瞳に映して。

光留は、もう片方の手を私に差し出して…

ぎゅっと握って…

引き寄せる。

観覧車のボディーが…3人の重さで揺れる。

光留の横にストンと座らされた私に彼の体温が伝わる。


カタン…カタン…響く。


回る…光りが登る…。

光留と見つめ合う…その間には、やっぱりドキドキする。

「煌…10秒だけ、目を閉じて。
そしたら、きっと…丁度、てっぺんに到着するから…。」

光留はそう言うと、目を閉じて…1・2・3と数え始める煌君にクスッと笑って…なおも強く私を抱き寄せた。