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アコと千奈美を見送って、私たち3人はふっとお互いに顔を見合わせる。

「光留、今日はありがとう…。2人ともすごく楽しそうだったし、幸せそうだった。
明日のプレオープン…この調子だといい感じになりそうだよね。」

「ん。(笑)その前に……。」

「えっ……?」

私が視線を上げたその瞬間…

光留はお店のライトをしれっと消した。

きゃっ………!!

突然の暗がりに肩を竦める…その先……

視界に飛び交う光の玉。

虹色のキラキラの…煌き…

光の欠片。

真っ暗になるはずの店内には幻想的な光景が広がった。

煌君が興奮した声をあげる。

「パパっ!!見てっ!!
観覧車。すごいっ!!綺麗っ…回ってるよ。」