「ありがとう…ヒカル君。」

「落ち着いたら、今度は彼氏とお店に来てよ。」

「(笑)」

アコは少しはにかんで…光留のプレゼントを受け取って頷いた。

あの事件の後…

レイジ君と別れたアコは…実家のある田舎で渋々親の勧めで会ってみた彼と意気投合した。

「今までの迷いが嘘みたいに消えた。彼はそんな人なの。」

アコは私たちにポツリとそう言った。

アタシの今までの恋愛…何だったんだろ。

な〜んてアコは苦笑してたけれど、アコの実家の旅館で地道に働く彼と会って、彼を好きになる為に…彼を選ぶ為に…必要な時間だったことには間違い無さそうだ。

まだ、写メしか見てないけれど、爽やかで人当たりの良さそうなイケメン。

私のAI……いやいや?
ただの野生のカンだけど、ステキな彼氏だと思う。

私たちはもう一度、アコの幸せに乾杯した。

煌君はジュースで。

「橙子の結婚式には戻って来るから、すぐに会えるね♡」

「うん。彼と一緒に…待ってるね。」